リコリスと日々
日記用ブログです。ネタバレなどは発売日から解禁中。
ミルフィオーレ的日常
- 2010/10/03 (Sun)
- 小話 |
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リボーンの小話が出てきたので載せてみます。
・真6と白蘭さんと正チャン
・トリカブト出てないですごめんなさい
・ザクロ視点
・白正です
・ギャグ的な何か
OKな方はどうぞ。
すごくどうでもいい話だけども、ミルフィオーレの基地には内線が引いてある。
いや、それだけなら普通のことだ。
ただ俺が気になるのは、その使い方。
『ザクロ、助けて』
朝っぱらから煩い電話を取り上げたら、寝起きの声がそう言った。
『起きられない』
「は?」
いやいや十二分に起きてんじゃねえか。と思ったら、物理的な話だった。
『ベッドから出られない』
「……デイジー、お前、朝から何やらかしたんだ?」
『だって、ブルーベルが離してくれないんだよ』
枕元の電話を片手に、泣きそうな顔で話す顔が目に浮かぶようだ。
「いや、何であいつがお前の部屋に」
『僕チンも知らないよ。起きたら横にいたんだ』
まあ知ってたら困らないだろうな。
というか何だそのシチュエーション。起きたら隣に少女とか、どんな少年漫画だ。
いや寧ろあいつは何やってんだ。デフォルトであの格好なのはもう諦めたが、それにしても防御意識がなさすぎるだろ。
『にゅ……デイジー誰と喋ってんのー……』
受話器越しに寝ぼけた声がした。どうやらやっとお目覚めらしい。
俺の出る間もなく解決だな、こりゃ。
『んー……ザクロ、湯たんぽ持って来てぇー……ブルーベル寒くて寝れないもん……』
「とりあえず服を着ろ」
それだけ返して電話を切った。悪いデイジー、あとは自分で何とかしてくれ。
あの調子だと、夜中に寒くて余所のベッドに潜り込んだんだろうな。
……しかし自分で言っておいてなんだが、服を着ろってつまり今現在いつもの格好って前提のアドバイスだよな。あいつがいつもの格好で人様のベッドに潜り込んでると、色々問題な気がするんだが。画的に。
何だかいよいよもってそんな少年漫画がありそうな気がしてきたところで、また電話が鳴った。
『ああ、ザクロですか。すみませんが石鹸がなくなったので、バスルームまで持って来て下さい』
いや俺は便利屋じゃねえよ。ヘルプセンターのスタッフでもねえ。
内線を注文用に使うのはブルーベルくらいだと思ったが、桔梗もか。
『あとバスタオルを置いて来てしまったので、一緒に持ってきて下さい』
注文するだけして電話は一方的に切れた。
……風呂場の電話はこういう時に使うのか。
ぼんやりとずれたことを考えていたら、三回目の電話が鳴った。
『もしもし? あ、ザクロくん? ちょっと聞いてよ! 正チャンったら僕の電話、着信拒否にしてるんだよ!』
「はあ……」
『どんなにかけても繋がらないんだ……もう僕ブロークンハートだよ……』
「…………」
「と言う電話が、毎回白蘭様から掛かってくるんだが…………」
「あの人はもう……内線の使い方間違いまくってますよね、それ」
白蘭様的内線の使い方→愚痴と無駄話用
という話。
最後喋ってるのはザクロと正チャンです。