リコリスと日々
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黒執事(二期後捏造)
- 2010/09/26 (Sun)
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二つ下の記事で書きたいと言ったアロイスの話。
二期後のものすごい捏造。
ご都合主義万歳!で突き進んでいるので、OKな方はどうぞ。
アロイスは幸せになりました。あとシエル視点です。
立ち並ぶ店のショーウィンドウを細やかな雫が伝っていた。
雨上がりの街に漂う空気は重く、それが曇天のロンドン特有の陰気さをより強いものにしている気がした。
爪先で跳ねる水を感じながら通りを行くと、反対側の通りに建つ百貨店から子どもが二人かけだしてきて、正面の店のショーウィンドウに駆け寄るのが目に入った。
小柄なほうが若干背の高い方を「おにい」と呼ぶ辺り、二人は兄弟なのだろう。彼らはそこに飾られた何かに夢中のようだ。
会話を聞くに、そこにはビターラビット(自社製品だ)が飾られているらしく、彼らは大分長い間それに焦がれているようだった。
だが驚くべきはその会話の内容ではない。
兄と呼ばれている方の少年には見覚えがあった。
( 、 )
口の中で、彼の名前を呟く。それから苦笑した。
何を言っているんだ。彼はもういない。あれは他人の空似にすぎない。
すると今日だが出てきた百貨店から、今度は大きな荷物を持った二人連れが出てきた。
通りを渡ってくる二人に兄弟が駆け寄る。
「走って行ったら危ないだろう」
「はーい、ごめんなさい」
父親らしき眼鏡の男に言われて、兄弟が謝る。けれどすぐに、
「お母さん、それ何?」
「何ー?」
銀の長い髪を揺らす女(彼女が母親らしい)が持つ大きな荷物に興味を示していた。
金髪の兄の問いかけに、やや下っ足らずな調子で弟も同じように訊ねる。
「まだ内緒よ」
「えー」
「いい子でお家に帰れたら、教えてあげるわ」
にこりと笑った彼女に、子どもたちははーいと声を揃えて返事をする。
「さあ、また雨が降る前に帰るぞ」
「今夜はシチューにしましょうね」
「やった! 僕シチュー好きだよ! ね、おにいも楽しみだよね?」
そんな会話を交わしながら、兄弟は父親と母親、それぞれの空いた手につかまってこちらへ歩いてくる。すれ違い際に金髪の少年と目があった気がして、去っていく背を振り返ってしまった。
勿論少年はこちらを向いたりはしない。けれどその口元は確かに幸せそうに笑っていた。
(ああ、そこがお前のシャングリラか)
【失楽園を二度越えて/黒執事(アニメ二期)】
「ああもうアロイスは幸せになればいいのに!」
の精神で書きました。反省はしているが後悔はしていない。
悪魔に食べられた魂は生まれ変われないと思います。多分。
その悪魔本人が死んでしまったらどうなるのかはわからないですが。
ただ、悪魔に食べられた魂ってどうもその悪魔の中にあるっぽい(アロイスがルカに再会できてたし)ので、悪魔本人が死んでしまったら中にあった魂も解放されるのかな……?と思わなくもないです。
でも実際そんな考察は後付けですすいません。
結局全部ご都合主義ですすいません。
父→クロード、母→ハンナ、兄→アロイス、弟→ルカです。
何か、色素的にどうしてそうなった!って感じですがスルーです。隔世遺伝とか。というか血縁だけが家族じゃない!そういうパターンかもしれない!
すいませんそこも考えてないです・
とにかくアロイスが幸せならいいです!(・ω・´)
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