リコリスと日々
日記用ブログです。ネタバレなどは発売日から解禁中。
プラハの女
- 2010/02/16 (Tue)
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えええこれ電車逃したら遅刻かもよ!
ということで慌てて支度して行ったんですが。
待ち合わせ時間になっても誰も来ないよ……?
まあ時間ぴったりに来ないこともあるだろうなーとそのまま待ってみる→10分経過。
誰も来ない。
え?私場所か時間か日付間違えた?
更に5分待ってみる。
ほんとに誰も来ないいいいいい!!
焦りました。因みに場所も時間も日付も合ってました。ただ人が来ないだけでした。
でもうち一人は別の場所で待っていたそうなので、まあこれは単なるすれ違いですね仕方ない。
連絡不足で場所の伝達がうまくいっていなかったようです。あるある、ドンマイ。
最近寝付きが悪いので久々の早起きは辛かったです……。
最近すぐ不安になったりばっかりするので、夜とかそういうのが顕著でなかなか眠れなかったりします……。
よく頭空っぽにして寝るといい、っていうけど、空っぽとか無理でしょ!
しょうがないのでリアルにどうでもいいことを考えて音楽聞いてるとやや楽にはなります。
あーでも今日は普通に眠いから寝るぞ!携帯の電池が回復したらメールして寝る!
試験的に日記のコメント欄を解放しました。
暫く様子見でこのままにしておきますので、何か一言ありましたら使って下さって構いません。
タイトル→ただ単に私がプラハに行きたいというそれだけの理由からチョイス。島谷さんの曲の中でも好きな曲です。カレル橋を一度でいいから見てみたい。
追記から小話です。
GHOSTが元いた世界を全力で捏造してみたら、何かが間違ってしまった話です。
パラレルワールドなのに真6弔花がそれぞれ別の立場で殆ど出てきます(構成の都合でトリカブトが出せませんでした/誰か上手い出し方を教えてください)。
ナチュラルにブルデイで、薄ぼんやりとザク桔にも見えます。
とにかく捏造が激しいです。
それでもOKな方はどうぞ。
×××
世界が滅ぶ、夢を見た。
「所謂夢オチですか」
チョコレート味のアイスクリームをプラスチックスプーンでつつきながら、桔梗はそれだけ言った。
「冷たいなー桔梗ちゃんは。僕、真面目に話してるんだよ」
「でも夢なのでしょう?」
「そうだけどさ。ほら、予知夢とかだったらって思うと怖くない?」
そうですね、と、返ってくる答えはやはり淡白だ。
ああそう言えば彼が未来予知だとかそういう類の話を好んでしている姿は見かけない。基本的に現実主義或いは合理主義な人だったと思い出した。
「そもそも、滅ぶと言ってもどうやってです? まさか貴方ともあろう方が、空から隕石が降ってくるとか信じていらっしゃるので?」
「君の方が信じてなさそうな気がするんだけど……」
まあいいや。
そう言って、話を続けた。
「消えて行くんだよ」
「消え、て……?」
「そう。何もかもが消えて行く夢だ」
「……一体、何が起きるんですか」
世界は焼失するのですか? それとも水没? 或いは壊滅?
考えられ得る未来を桔梗は並べ立てる。しかし白蘭はただ首を振った。
「文字通り消えて行くんだ。溶けてなくなるように。透けていくように」
今も脳裏にあの光景は焼きついている。
捻れた空を背景に、全てがなくなっていくあの世界。
ビル群が天辺から姿を消して無に帰る様が。
側にいた人間が存在ごと溶けて消える様が。
ああ、消失とはこのことなのか。衝撃に麻痺した頭で考えていた気がする。
「……文字通りの消失、ですか」
「そう。例えば……あれだよ、映画とかでよくある感じ」
よく映画や小説で、タイムスリップして過去を変えたら、様々な因果関係が変わり、結果自分が存在出来なくなって消えてしまったりする。
昔見たそんな映画のワンシーンに、あの夢は似ていたのだ。
因果関係の崩壊やらで姿の消えていく人間と。
溶けるように消えていく世界と。
それはとても、よく似ていた。
そう言ったら、桔梗は半分納得したような、それでもまだ信じ難いと言った顔で、
「貴方は消えなかったのですか?」
問いを重ねた。
「最初は、それを見ているだけなんだ。だけど何処かに吸い寄せられて飲み込まれて行くのさ」
「何処か?」
「そ。よくわからない、例えるなら時空の裂け目みたいな場所があってさ」
「……随分とSFチックな夢ですね」
「まあ、夢だからさ」
白蘭自身だって突飛な話だと思っている。
現実問題そんなことが起きてたまるものか。
しかし同時に直感していた。いつか、因果の歪む時がくる。時空間すら歪めて、世界が壊れる日が、嘘が本当になる日がくる。
その直感は自分の持つ能力の所為かも知れなかったが、考えることは恐ろしく思えてそこで止めた。
やがて崩れて行く未来から逃げるように、平穏極まりない現実に目を向ける。
目の前のプロムナードを行き交う人は誰もが幸せそうに笑っていて、向かいのベンチには若いカップルが座っていた。
青い花飾りを差した少女が、隣の少年が手にしたアイスクリームのカップを興味津々で見つめている。その手にはちゃんと一つ持っているにもかかわらず。
「デイジー、一口頂戴!」
「……ブルーベル、それ一口って量じゃないよ……」
「そんなことないわよ、普通普通!」
少年的には大問題なのかもしれないが、傍から見る分には微笑ましいやりとりについ和む。日曜日の午後とはかくあるべきだと思った。
視線を右に滑らせれば、カラフルなワゴン車の前に男が立っている。その隣で少女が並んだ商品をあれこれと指差していた。
「……あれって幼女誘拐かな」
「ハハン、まさかそんなことはありませんよ。というか幼女じゃないですよ」
よく耳を澄ませてみれば、確かに少女の方は、
「γ、私これにします」
と、親しき者に対して向ける声音で言っていた。
無邪気な少女の声が、『現在』がいかに穏やかで日常的……崩壊とか滅亡とか、そう言った黒々とした言葉と無縁な瞬間なのかを教えてくれる。
仮令それが表面的なものでしかなかったとしても、いずれ自らの手で壊すものだとしても、今この瞬間においてだけはいいことだと思った。
「貴方は作家になれば成功するかもしれませんね」
「それってどういう意味で言ってる?」
「想像力が豊かだってことですよ」
それは先の夢の話か、誘拐の話か、どちらにかかる科白か判然としない。迷っていたら「あの夢を元に何か書いたら売れるかもしれませんよ」と提案された。
「うーん……こんな話で売れるかなあ」
そんな風に他愛もない話をしていたら、携帯電話が鳴った。着信ではなく設定されたアラームだ。
「こんな時間ですか」
「あ、もう行く?」
「ええ、すみませんが……人を迎えに行かなければいけないので」
と、桔梗が手際よく荷物をまとめ始める。
「ああ、ザクロくんだっけ」
直接会ったことはないが、名前と顔は知っている。
昔留学中に出会った知り合いらしく、まだここから遠く離れた場所に住んでいる筈だが、こちらに来るのだろう。
「……夕方には飛行機が着くことになっているので」
「彼、こっち来るの初めてだっけ?」
「そう聞いてます」
今日は迷わないで待ち合わせ場所に来てくれるといいんですがね。
そんな風に溜め息を一つ吐き、コートに袖を通すと、桔梗は別れの挨拶を述べた。
「では失礼します」
「ん、じゃあねー」
ぱたぱたと手を振りながら離れて行く背中を見送る。
一人残された公園は穏やかで、いつも通りの午後だった。
けれどやがていつの日か、
全ての平穏を薙ぎ払い、
世界が滅ぶ、時が来る。
×××
GHOSTの元の世界の話。隅から隅まで捏造。
パラレルワールドの白蘭さん=GHOSTが、自分の世界がなくなる予知夢を見るも、夢だからで片付けてしまう話。
これが将来的に「夢だけど夢じゃなかった!」になるというそういう話のつもりです。
まだミルフィ結成前で真6もありません。
この世界だと真6はあのメンバーにならない気がするな……ブルデイコンビが超一般人だ\(^O^)/
それは私のキャスティングミスですごめんなさい。
しかし幸せなブルデイを書けたので後悔はしない。
ナチュラル妄想を目指して薔薇要素省いたけど、何か名残があるな……。
いやでも桔梗さんが迎えに行かないとザクロ何処で出せばいいかわからなかったの……!これでも原案より押さえたよ!
この変な捏造設定は以前考えた捏造パラレルワールドの名残だったりもします。まあそっちはいずれ機会があれば……。
トリカブトはね、書きたかったんですよ。でも公園と言う雰囲気にとてもそぐわなかったんだ……!><
誰かこの話に上手くトリカブトを入れる方法があったら教えてください、改訂します!(割と切実)
γユニは完全に私の趣味です。
GHOST白蘭さんの世界が何故滅んだかは曖昧だけど、よくある因果関係がどうのこうのってあれか?と思ってます。
でも考えてる途中で頭がぱーんとなりそうだったので(笑)、細かいことは書くの諦めました。
↑よりややザクロ×桔梗要素が強かった後半部原案が見たいって人は、置いておくのでどうぞ↓
「こんな時間ですか」
「あ、もう行く?」
「ええ、すみませんが……人を迎えに行かなければいけないので」
と、桔梗が手際よく荷物をまとめ始める。
「ああ、ザクロくんだっけ」
直接会ったことはないが、名前と顔は知っている。
昔留学中に出会った知り合いらしく、まだここから遠く離れた場所に住んでいる筈だが、こちらに来るのだろう。
「……夕方には飛行機が着くことになっているので」
「彼、こっち来るの初めてだっけ?」
「そう聞いてます」
「ふーん……じゃあこれまで遠距離恋愛だったわけだ」
「違います」
ばっさりと否定される。あまりの冷たさに反射的に謝りそうになった。
「ただの知り合いですから」
昔、留学中に出会った知り合いなのだと桔梗は言うけれど、ただの、ではないと白蘭は睨んでいる。
「でも好きなんでしょ?」
「ですから違います」
答えるにつれ言葉がどんどん冷たくなる。流行りのツンデレ?と言おうかと思ったが今度こそ怒られそうな気がしてやめた。
「では失礼します」
「ん、じゃあねー」
ぱたぱたと手を振りながら離れて行く背中を見送る。
一人残された公園は穏やかで、いつも通りの午後だった。
×××
書きたかったのは何それ遠距離恋愛?って茶化す白蘭さんです←
ここまでお付き合い下さった方ありがとうございました!
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