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リコリスと日々

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語学メモ

ヨーロッパ言語、特にドイツ語の単語の性別について聞かれたことがあるので、ちょろっとまとめてみたいと思います。
以下覚書みたいなドイツ語文法の話。

◆単語の性別
ドイツ語は男性・女性・中性の3つの性別があります。
これは単語ごとに予め決められてます。

例)
der Apfel (林檎):男性
die Zeitung (新聞):女性
das Buch (本):中性

※der/die/dasはそれぞれ男性・女性・中性名詞につく定冠詞(英語のthe)。

性別はあくまでも単語によって左右されるので、話し手や主語の性別に合わせて変わる、といったことはありません。

例えば、「私は本を一冊持っています」という場合は、『私』が男でも女でも、

Ich habe ein Buch.

となります。

※ein中性名詞の不定冠詞(英語のa)。
※habe動詞「haben」(英語のhave)を活用させた形。

彼(er)や彼女(sie)が主語になってもBuchの性別には変化はなく、それぞれ、

Er hat ein Buch.
Sie hat ein Buch.

となります。

※hathabenの活用形。所謂三人称単数形(『私』と『あなた』以外の単数形)が主語にきた時に使われる形。

◆男性形と女性形がある単語

上記のように基本的に単語の性別は変化しないのですが、一部の単語は男性形と女性形を持っていて、主語の性別によって使い分けます。
どういった単語かというと、職業を表す言葉や国籍を表す言葉(○○人という言い方)です。

例えば、和独辞書で『医者』と引くと、まず「der Arzt」という単語が出ると思うのですが、これは『医者』の男性形です。
つまり主語が男性の時だけ使える形です。
なので、

Er ist Arzt.(彼は医者である)

は正しいけれど、

Sie ist Arzt.(彼女は医者である)

は間違った形、ということです。
※ist:英語のis

主語が『私』の時も、『私』が男なら、

Ich bin Arzt.

といえるけれど、女なら言えません。
女性が主語になる時は、医者の女性形である『Aetztin』を使います。

※aea+ウムラウト(文字の上に点を二つ並べて打った記号のこと。ハーゲンダッツをアルファベットで書いた時にaの上についてる奴)

Sie ist Aerztin.(彼女は医者です)

Ich bin Aerztin.(私(女性)は医者です)

以上のように、主語に合わせて名詞の男性形・女性形を使い分けます。
因みに男性形は勿論扱いとしては男性名詞、女性形は女性名詞として扱います。

◆まとめ
・ドイツ語の単語には3つの性別がある
・単語の持つ性別は変化しない
・ただし一部の単語には、同じ意味を表す男性名詞扱いの単語と女性名詞扱いの単語がある。
・そのような単語の使い分けは主語の性別に従う

ガイドブックとか例文集にある会話例文は、職業や○○人という言い方だけ主語に合わせて変えれば大丈夫です。

◆他言語の話
フランス語・イタリア語にも同様に単語の性別や、男性形と女性形を持つ名詞が存在します。

◆おまけ
ドイツ語の二人称は二種類あります。
親しい人には「du」(ニュアンス的には君って感じ。家族や友達など親しい間柄の相手に使う)
敬語を使うような場面では「Sie」(かしこまった感じ。初対面の人や仕事の相手などに丁寧に呼び掛ける時に使う。ただ初対面でも同学年の子には使わない)

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